スペースランタンとは。|火を使わない・飛ばさない・回収する光の演出
ひとことで言うと、LEDの灯りを非可燃性のヘリウムで浮かせ、糸で係留したまま、最後はすべて回収する演出です。
映画で知られる「空に放つ紙のランタン」とは、仕組みも安全性も、そして実施できる場所もまったく違います。
この記事は、検討時に必ず聞かれる「何なのか」「他と何が違うのか」「どこでできるのか」を、
1ページに整理したものです。

【この記事の結論】
・スペースランタン®は、火を使わず、上空に放たず、終わったら100%回収する係留型のLEDランタン演出です。
株式会社SLJの登録商標です。
・屋外だけでなく屋内でも、明るい時間帯でも実施できます。天候に左右されにくいのが、従来のランタンとの決定的な違いです。
・だから「感動」だけでなく、予算・安全・会場条件の説明ができる。決裁者に通すための材料が揃う演出です。
1. 30秒でわかる:スペースランタンとは
スペースランタン®は、株式会社SLJが企画・運営する、「空に灯りが浮かぶ」演出です。
従来のランタンと決定的に違うのは、次の4点です。

|要素|スペースランタン®|
|光源|高輝度LED(火を一切使わない)|
|浮かせる力|非可燃性のヘリウムガス。|
|動き|糸と重りで一定高度に係留。上空へ放たない|
|終わり方|イベント後に全数回収し、次回へ再利用|
出典:株式会社SLJ 提案資料・公式サイト(https://www.s-lj.co.jp/)(「ヘリウムガスで浮く・LEDでコンテンツに合わせて色が変わる」「LEDランタンの100%回収スキーム」)。
この4点は、単なる仕様ではありません。「火気使用許可が要らない」「上空への逸走がない」
「燃え残りが自然に残らない」という、主催者が負うリスクの話に直結します。
木造建築、学校、商業施設、文化財の近く——従来は「難しい」と判断されていた場所で
実施できるのはこの構造によるものです。
2. 「スカイランタン」と何が違うのか
最も混乱しやすい論点です。ひとくちに「ランタン」と言っても、世の中には3つの異なる方式があります。
「ランタン」は3方式。できること・できないことが構造で決まります]

表]
|方式|火を使う紙製ランタン(熱気球型)|LED浮遊型(一般的なLEDスカイランタン)|スペースランタン®|
|浮く原理|炎の熱気|ヘリウムガス|非可燃性ヘリウムガス|
|火気|不使用|
|浮かせ方|空へ放つ|製品により異なる|
|屋内|会場条件による|
|明るい時間帯|光量による|
|終了後|回収が難しい|廃棄が一般的|
|演出の変更|作り直し|製品による|
出典:株式会社SLJ 提案資料・公式サイト。紙製ランタンの性状は一般的な方式を示したものです。会場ごとの条件は事前確認が必要です。
【補足】用語の注意。「スカイランタン」は業界で使われる通称で、複数の事業者が使用しています。一方、「スペースランタン®」は株式会社SLJの登録商標です。当社が提供するのは、この登録商標に基づく係留型・回収型の演出であり、火を使う紙製ランタンではありません。
※商標登録番号は自社資料に基づく記載です(要確認:J-PlatPatで最新の登録状況をご確認ください)。
ここは営業の場面でも重要です。「ランタン」とだけ言うと、相手は映画の紙ランタンを思い浮かべ、火災やゴミのリスクを連想します。最初に方式の違いを伝えることが、検討の土台になります。
3. 仕組みは4つの要素でできている
LED・ヘリウム・係留・回収。この4つが揃うことで、屋内でも安全に成立します]

要素①|LED(高輝度・色を変えられる)
発光はLEDのみです。当社の仕様では、コンテンツに合わせて色を変えられる点が特徴で、リモコンで点灯・消灯・色・演出を現場でコントロールできます。カウントダウンで一斉に灯す、シーンごとに色を切り替える、フィナーレで明滅させる——同じ備品で複数の演出を組めます。
出典:株式会社SLJ 公式サイト(https://www.s-lj.co.jp/)・自社資料。
要素②|非可燃性のヘリウムガス
浮力はヘリウムで得ます。ヘリウムは不燃性のガスなので、燃焼の要素そのものが存在しません。火気使用許可や煙感知器への影響を、構造として回避できるのがこの方式の土台です。
要素③|糸と重りによる係留
ランタンは上空へ放たれません。すべてに糸と重りを装着し、一定の高度で繋ぎ止めた状態で演出します。したがって、飛行の予測がつかない物体が上空を漂うことにはならず、落下・逸走のリスクを構造的に抑えられます。
要素④|100%回収と再利用
イベント後は全数を回収します。回収した本体は次のイベントで再使用でき、二次利用・三次利用ができます。参加者が持ち帰って飾る、次回は別の印字に替える、館内の常設装飾へ転用する——という使い方が可能です。
「上げっぱなしの残骸が出ないこと」は、環境配慮の観点でも主催者にとって説明しやすい材料になります。
4. 安全設計:火・煙・逸走の3つを消している
イベントの主催者は、最終的に安全の責任を負います。だからこそ、「何が起きない設計か」を書面で説明できることが選定の決め手になります。
[表]
|従来の課題|スペースランタン®の設計|主催者にとっての意味|
|火災リスク|高輝度LEDを採用し、火を一切使用しない|火気使用許可が原則不要。木造・屋内でも検討できる|
|煙・臭気|燃焼がないため発生しない|空調・煙感知器への影響が構造的に生じない|
|逸走・落下|全基に糸と重りを装着し係留|上空に放たない演出として説明できる|
|終了後の残骸|イベント後に全数回収|ゴミ・環境負荷の説明ができる|
出典:株式会社SLJ 提案資料。許認可・消防等への協議要否は、会場の条件と自治体の規定により異なります。要確認:各会場の規定に基づき事前にご確認ください。
【補足】「許可が不要」=「確認が不要」ではありません。火を使わない方式でも、会場の利用規程、避難動線、天井高、電源などの確認は必要です。当社は設営条件の確認と、必要に応じた施設側との協議を前提にご提案します。
5. 実施できる場所
屋内外を問わず、明るい場所でも。会場の選択肢が広いことが最大の実務上の利点です

[表]
|場所|可否|例|
|屋外(夜)|公園、広場、河川敷、温泉街、庭園|
|半屋外|テラス、吹き抜け、アーケード|
|屋内|体育館、宴会場、アトリウム、ホール|
|明るい時間帯|日中イベント、式典、記念行事|
出典:株式会社SLJ 公式サイト(https://www.s-lj.co.jp/)(「屋内外を問わず、まだ明るい場所でも対応可能」)。天井高・電源・避難動線などの条件は会場ごとに確認が必要です。
この「場所を選ばない」という性質は、実務では次の差になります。
・雨天時の代替が立てられる:屋外が難しければ屋内へ切り替えられるため、中止の判断を迫られにくい。
・集客動線の中に置ける:離れた広場まで行かせず、館内の回遊線や動線上に演出を置ける。
・昼の部門と組み合わせられる:ワークショップや式典の一部として日中から実施できる。
6. 何ができるか:演出と印字
スペースランタン®は「見るだけ」の装置ではありません。主催者が手を入れられる余地が大きく、
1つの備品で複数の企画を組めます。
[表]
|部位・機能|できること|
|リモコン操作|点灯・消灯、色の切り替え、カウントダウン、フィナーレの演出|
|4面への印字|企業ロゴ、周年の意匠、地域名、協賛社名、キャンペーンのキービジュアル|
|上(天面)への印字|上空から見えるメッセージ、抽選用の番号、シリアル|
|下(底面)への印字|参加者名、寄せ書き、開催日、メッセージカードの記入欄|
|ワークショップ|参加者が自分でランタンを仕上げる体験として組み込む|
|持ち帰り|記念品として自宅へ。浮遊時間が長いため、飾って楽しめる|
出典:自社資料。印字可能な範囲・仕上がり・対応面数は仕様により異なるため、要確認
(入稿データの形式と納期はご相談時にご案内します)。
7. 他社のLEDランタンとの違い
一口に「火を使わないLEDランタン」と言っても、中身は揃っていません。
選ぶ立場で確認すべきは、次の3点です。
[表]
|確認する点|見るべき理由|スペースランタン®|
|浮遊時間|翌日以降も使えるかで、1回あたりの負担が変わる|
|再利用の可否|経費か、備品かの違いになる|
|演出の変更|在庫を別企画に転用できるか|
出典:自社資料。要確認:浮遊期間は環境条件(温度・気圧・空調)により変動します。
測定条件は導入時にご案内します。
一般的なゴム風船にヘリウムを入れた場合は、浮遊時間が短く、実運用では10時間程度が上限というのが現場の実感です。翌日には使えず、イベントのたびに買い直しになります。
「浮遊時間」と「使える回数」を並べると、総額の比較が実質的な差に変わります。
出典:くわしくは:スカイランタン 他社 比較|翌日も浮くランタンの選び方と再利用(https://www.s-lj.co.jp/post/space-lantern-comparison-2weeks)
8. 導入した事例
[表]
|項目|内容|
|実績の規模|累計開催会場100ヶ所以上/累計参加者10万名以上/打ち上げ基数25,300基以上/イベント後の回収率100%|
|主な実施先|TOKYOドーム(1,000基規模の屋内一斉打ち上げ)、沖縄・ザ・ブセナテラス、ひらかたパーク、横浜女学院(なでしこ祭)、都内小学校の周年祭、宮古島トライアスロン前夜祭、福島あづま総合運動公園、ロサンゼルス(海外案件)ほか|
|対応する業種|自治体、観光施設、宿泊施設、商業施設、学校・教育機関、企業の周年行事|
|公的な取り組み|こども家庭庁「こどもまんなか応援サポーター」/東京都「こどもスマイルムーブメント」/内閣府「地方創生SDGs官民連携プラットフォーム」に参画|
出典:株式会社SLJ 提案資料・公式サイト。要確認:事例の公表可否は各案件の掲載許諾に基づきます。

大人数でも、係留されているため上空には放たれません(株式会社SLJ 実施写真)]
9. よくある質問
Q. 「スカイランタン」と「スペースランタン」は同じものですか?
A. 同じではありません。スペースランタン®は、LED・非可燃性ヘリウム・係留・回収を組み合わせた株式会社SLJの演出で、登録商標です。火を使う紙製のスカイランタンとは、仕組みも実施条件も異なります。
Q. 火を使わないのに、なぜ浮くのですか?
A. 浮力にヘリウムガスを使っているためです。炎による熱気ではなく、不燃性のガスで浮かせます。糸と重りで高度を保つため、上空へ飛んでいくこともありません。
Q. 体育館や宴会場でもできますか?
A. 屋内での実施は可能です。ただし天井高・電源・避難動線などの条件確認が必要で、実施可能な基数や配置は会場によって変わります。事前に条件をお知らせいただければ、実施可能な形でご提案します。
Q. 昼間のイベントでも映えますか?
A. 明るい時間帯でも対応可能です。ただし見え方は光量と周囲の明るさに左右されるため、屋外の日中であれば屋内・半屋内への配置など、見せ方をあわせてご提案します。
Q. 費用はいくらですか?
A. 規模・基数・演出・会場条件によって変わるため、個別にお見積りします。費用の考え方と内訳の見方は、下記の記事で解説しています。
出典:関連:スカイランタン開催の費用相場と内訳|失敗しない見積もりのコツ(https://www.s-lj.co.jp/post/sky-lantern-event-cost)/スカイランタンの素材とは?安全性と選び方(https://www.s-lj.co.jp/post/sky-lantern-material)
Q. 雨の日はどうなりますか?
A. 屋内・半屋外への切り替えで対応できる場合があります。天候による中止・延期の条件と費用の扱いは、契約前に書面で取り決めます。
Q. 準備は何が必要ですか?
A. 設営・充填・進行・撤収・回収まで当社が対応します。会場側にご準備いただくのは、実施場所の確保と電源、お客様へのご案内が中心です。詳細は会場条件の確認後にご案内します。
Q. 決裁を通す資料はありますか?
A. 稟議で確認される項目と、決裁者に見せる1枚の型をまとめた記事があります。あわせてご参照ください。
出典:関連:イベント演出の稟議は、どこで止まるか|決裁者が見ている5つの数字(https://www.s-lj.co.jp/post/event-ringi-5-numbers)
10. まとめ
スペースランタン®は、「空に灯りが浮かぶ」という感動を、火を使わず、上空に放たず、すべて回収するという方法で成立させた演出です。
だから屋内でも、明るい時間帯でも、木造建築や学校でも検討できます。
導入を判断するときは、方式の違い(火か、LEDか、係留か)と、浮遊時間・再利用の可否を確認してください。そこが、単発の出費で終わるか、翌年も働く備品になるかの分かれ目です。
出典
・株式会社SLJ 公式サイト https://www.s-lj.co.jp/ / 自社提案資料(サービス仕様・実績・安全設計)
要確認事項:①商標登録番号の最新状況(J-PlatPatでのご確認を推奨)②浮遊2週間以上の測定条件(温度・屋内/屋外)③印字できる面数・入稿仕様④実績事例の公表可否。
※浮遊期間・耐久性・対応可能な会場条件は、環境および会場の規定により変動します。導入時は個別にご確認ください。
※「スペースランタン®」は株式会社SLJの登録商標です。その他の名称は各社の商標または登録商標です。
※記事内の写真は株式会社SLJの実施写真です。
%20(13).png)
コメント